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通気断熱WB工法とは|開発物語

第3話 壁の向こうに吹いていた風

第3話
「壁の向こうに吹いていた風」

実験棟写真
 工場の庭に造った実験棟で毎晩30分ごとにデータを取り始めてしばらくたったころ、決定的な原因もわからないまま、寺島は途方にくれていた。
 「やっぱり在来構法は高気密高断熱の住宅に比べると寒い。その理由がわからなければ、解決のしようがないじゃないか。もうこれ以上やりようがないな」
 半ばあきらめかけた寺島は、ふとタバコに火を付けた。何気なくタバコをふかしながら、壁の測定窓を開け、温度計のリセットボタンを押していたとき、あることが気になった。吸っていたタバコの煙がスーッと測定窓に吸い込まれ、壁の中を上がっていったのだ。
 「おや?こんなところに気流があるのか……?」
 今度は反対側の壁に取り付けた測定窓を開き、タバコの煙を近づけてみた。
 すると、同じように煙は吸い込まれていったが、今度は下に流れていった。
 「なるほど、そういうことだったのか!」 
 家は外壁に包まれた気密空間だが、壁・天井・床などでもう一つ内側に壁をつくっている。二重構造になっているのだ。高気密住宅は外壁と内壁の間に断熱材を入れ、空気が動かないように閉じこめている。  しかし、在来構法の場合、断熱材を入れてはいるが、空気を止めてはいない。木材が蒸れて腐るのを防ぐためだ。寒さの原因はこれだったのだ。
 実験の結果、暖房で部屋を暖めると、壁の中の空間に上昇気流が発生することがわかった。暖かい空気が床下から寒気を呼び込み、断熱材の内側を通って小屋裏の換気窓から逃げていたのだ。
 「これでは寒いに決まってる」
 寺島は、夜更けの実験棟で、もやもやしていた頭の霧がサーッと晴れていくような気分になっていた。