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通気断熱WB工法とは|開発物語

第5話 不可能を可能にする形状記憶合金

第5話
「不可能を可能にする形状記憶合金」

デモンストレーション用の模型写真
デモンストレーション用の模型写真
 手探りによる実験で、在来工法の家の「冬寒い」という欠点の原因が、壁の中を空気が流れていることだということを突き止めることができた。しかし、壁の中の空気を強制的に止めてしまう高気密高断熱住宅は確かに暖かいけれど、日本のように湿気の多い風土では、どうしても蒸れ・腐れが生じてしまう。
 「それならば、在来工法をベースにして、春から秋までは壁の中の通気を自由にし、冬だけ通気を止めればいいじゃないか。私たちが暮らしの中で衣服を衣替えするように、家だって夏と冬で衣替えすればいいんだ!」  どうやら問題の答えらしきものが、おぼろげにつかめてきた。問題は方法だ。
 家に数十カ所もある通気口をどうやってコントロールすればいいのか……。一番簡単なのは寒くなったら手で閉め、暖かくなったら開くことだ。しかし、家の形もそれぞれだし、外気温の変化に合わせて通気窓を開けたり閉めたりすることなど、到底不可能だ。かといって電動にすればコストがかかるし、メンテナンスも面倒だ。
 そんなとき、ふと思い出したのが、まだ大工になる前の若かりし頃、精密工作機械の工場で働いていたときのことだった。
 寺島は、若い頃からものづくりやメカが好きで、機械製造の仕事も得意だった。生まれながらの技術者系なのかもしれない。今でも、4トントラックの実験室づくりや、デモンストレーション用の模型など、まずは自分でつくってしまうほどだ。
 「そうだ! たしか形状記憶合金というものがあったはずだ。温度で形が変わる素材だったな。あれが使えるかもしれない」
 寺島はさっそく工業試験場に行き、形状記憶合金を扱っているメーカーを調べ始めた。それがどうつながっていくのか見当もつかないが、頭の中で何かがつながりそうな、もう少しで形になりそうな予感がしていた。
 寺島は、夜更けの実験棟で、もやもやしていた頭の霧がサーッと晴れていくような気分になっていた。